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海士町を旅行して#1 ヨソ者のあり方

一昨日くらいに2週間に渡る旅から帰ってきた。

さすがに少々バテ気味で、さらには自転車故障、思わぬ引き落とし
(予想プラス3万円なにがあった?)などでガス欠、金欠、といろいろ
不足を言い出したらキリがない。

だけど、人間の記憶、特に生々しい旅中に五感で感じたものは、驚くほどのスピードで
それこそ、鳥取砂丘の砂が指の隙間から抜けていくくらいの速さで、失われていく。
それはたとえ文章化しても避けられない(今の文章力では特にね)。

それでもまだ少しでも感覚が残ってるうちに、文章化しておこうと思う。
(といってもう3日立ってる・・・なんて怠惰なんだ。。)
DSC_0713.jpg

東京から新幹線で岡山まで出て、快速に乗り換え米子まで。
米子からバスにのって境港まで出て、さらにそこからフェリーで4時間半。
まさに、始発で出て夕方に着く、そんな場所にある町へ行ってきた。

島根県隠岐郡海士町

王滝村同様財政が苦しい状況から復活した町です。
Iターンで地域おこしが成功した数少ない町として界隈では結構有名。
最近では良くテレビにも出ていたりして、名前を知っている方も多いはず。

そんなところの町役場に勤める友人を訪ねて、エルサルバドルで行う予定の漁業を
少しでも体験したくて、そしてIターンというヨソ者がどのようにして、町を成功に
導いているのか、そんな現状がみたくてアポを取り、長旅を経て行ってみたわけです。
(エルサルバドルにはやっぱり僕もヨソモノとして入るわけで。国内と海外で違いはあれど
どのような心持ちでよそ者と土着の人が関わっているのかを見たかった。)

============

まず自分が町に入って数人のIターンの方からの話を聞いて感じたものは、
いままでの「よそ者」からは感じたことがないような違和感だった。

Iターンの方とは王滝村でもお会いしたし、少し話を伺ったこともあった。
文献などでもIターンがいかにして地域に入っていくか、という話をいくつか
読んだことがあったんだけど、僕が出会ってきたIターンとは全く違っていた。

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今までのイメージのIターンは、まず第一に
地域の役に立ちたい、協力したい、そんな想いがあって入っている方が多い。
何かの機会にお世話になってとか、親がそこに住んでいてとか。そんなことが
わざわざ都会を離れて否かで一旗揚げる理由になっている。

地元の人との違いは、「地域に眠る資源を見つけることができる」こと。
地元に暮らす人達が見失いがちな価値有るもの、大きなマーケットとなりうる
都会の人をいかに呼んでくるかがゴールになることが多い。(観光とかね)

その中で地域の中での人間関係の葛藤があったりとか、不便さに辟易したりという
様々なトラブルが待ち受けていて、それを乗り越えることで「地元の人」として認められ
もともと地元の人から感謝され、大切にされる、そんな図式が僕の中で出来上がっていた。

======

でも海士町は、少なくとも僕が6日間で聞き取りをした中ではそんな印象を受けなかった。
第一に来る想いとしてあるのが、「自己実現」とか「自然環境での暮らし」とか良くも悪くも
「自分」の方向にベクトルが向いている方が多かった。(あとで聞いた話によると、役に立ちたい
が第一で入っている方も確実に存在するという。そう言う方はあまり表に出てこないらしい)

地元の人とは基本的に異質な存在としてあり続け、眠る地域資源とメディアという特殊な資源を
利用して「自己実現」を成功させようとする。だから自分が考えたプロジェクトが成功、持続可能な形で
回転していくことがゴールになっている場合が多かった。

もちろん地元の方と積極的に融和していこうという方もいるのでしょうが、なにぶんIターンだけでも
140人ほどもいるので、「Iターン」というコミュニティーで生活している方もかなりいるようだった。
地元の方も一線を引いてみており、「Iターンはどうせいつか帰ってしまうから」というスタンスで
見守っているようだった。
(※それでもIターンの方のおかげで廻っている部分もかなり多いらしく、感謝しているという声もあった
 これは自分の中ではおもしろポイントだなー)

=======

DSC_0728.jpg

個人的にはこのあり方は画期的に好きになることはなかったが、「新しい!」という感情を持った。
むしろすごいのは、このIターンの「新しいあり方」を可能にしている土壌なんだろうなー。
町の観光とかになってる課長さんに話を聞いてみると、

「自己実現」を目標にして来るIターンも歓迎なんだという。
まずは海士という町のファンを増やすこと、これが町として大切なんだそうだ。
そして一方でコアとなる産業として一次産業を育てる。(これも数少なくはあるが
Iターンの方が担っていたりする)その一次産業をする人材を土着化させることを
目指しているという。

要は町の政策としてファンを増やす(=新しい「Iターン像」をつくる)って言うのが
なされてたわけだ。すげーーー!そんな柔軟な物の見方をできる方がいるのが海士町なんだね。
(ちなみにこの課長さんは、観光などの三次産業に頼る前に、観光客が目的とするような一次産業
漁業であったり田畑であったりを基幹とすることは必須だと考えている方。内側にいながら
この発送ができることって言うのがどれくらいすごいことで、どれくらい稀有なことか!)

この話をきいて一気に海士町のファンに自分もなってしまった。
一見不自然にみえたよそ者のあり方は、町の戦略(というか懐のデカさ)によって
可能になった「新しいよそ者」のあり方だったんだろう。

このようなあり方が他の地域で応用可能なのかどうかはわからないけど、
すごく参考になる事例だと思う。とくに日本の中山間地域はそれがいい事か悪い事かは別にして
「存続する」という選択肢を可能にするためには「よそ者」の介入が大きく関わってくるから。

はたしてエルサルバドルがどんな状況下わからないけど(っていうかその意味ではある種
環境依存型のこの「よそ者」のあり方はあまり参考にしてはいけないのかもなーw)
ひとつのよそ者のあり方として海士は良いケーススタディーになりました!




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shogooon

Author:shogooon
青年海外協力隊村落隊員として11年1月よりエルサルバドルで活動中。東京大学農学系大学院を休学。貝養殖という未知と地域開発という漠然の間で、日々自分の無力さを嘆きながら迷走中。

マニラのスラムにホームステイしたり、インドの無電化村行ったり、限界集落で卒論書いたり、エルサルバドルで貝養殖したり。

ユルく楽しく生きる中に洗練された深さを見出したい。


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