思った事を書く,書きたい事を書く。それがきっと将来の価値になる。2011年1月~2013年1月まで青年海外協力隊としてエルサルバドルで活動中!

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ヒロシマから感じる

DSC_0129.jpg

今広島にいます。

恥ずかしながらこの年まで、広島に来たことがなかった。

いわゆる戦争教育?は受けていたもののそれを実感もせねば

自分なりの完成で捉え直すこともしていなかった。



だけど

協力隊として2年間海外に行くことが(ほぼ)決まっている身。

日本のしてきたこと、されたこと、悲劇なのか、惨劇なのか

自分の目で見て、感じたかった。そんな思いを込めて平和記念公園と

資料館をじっくり見てきた。
まず全体を見て、自分が素直に感じたこととしては、
「これを見て一体何を感じていいのかわからない」
ということだった。

もちろんその戦争がいかに悲惨だったかもよくわかったし
戦争を、そして核兵器の使用を二度と繰り返しちゃいけないとも思った。


だけど、どうもそれだけでは納得できない感情が自分の中で渦巻いていることを
自覚してしまう。まさに、何を感じていいかわからないっていう状態だった。
(ちなみにこの状態に自分はよく陥る。フィールドワークをしていて圧倒的な現実を目の前に
したときに、自分の理解度の低さ、時間軸で見ても規模軸で見ても把握できないに広がっている
リアルを目前にしたときに、一体何から手をつけていいのかわからない、っていうこの感じ。
あとで記事にするけど海士で「漁師の世界」を少しかじった時も強く感じた。)

平和資料館の展示デザインはかなり考えられていると思う。(だからこそこの状態に陥るのか)
ヒロシマの悲劇、原爆のエグさばかりを強調するでもなく、ぎゃらりーが「かわいそう」という
ある種の客観的な感情のみで帰っていってしまうことを防いでいるし、当時の悲劇のみにスッポト
ライトを当てるのではなくて、「被爆者世代の方々の老後ケア」や「在外被爆者(県外、海外
に暮らす被爆者の方)へのケア」などのいわば今日日的な問題も伝わるようになっている。
メディアの取り上げられ方とかも考慮に入れて相当練っているに違いない。ありがとうございます。


こういうやり方からも分かるように、多分世間一般的に言われている

No more war. No more Hiroshima.

を唱え、その悲劇にスポットライトを当てて伝承、継承されていくのではきっと
本当にいざとなったときに戦争は防げないのではないかと個人的には思った。

=========

いまここにモヤモヤとした感情を整理しながら何を感じていいかわからない自分を
客観的に見直していくうちに、大事なのは形骸化しつつあるNo moreを闇雲に叫ぶことではなく
もう一度戦争というものの全体像、リアルな像を理解しようとし、伝えようとし、議論しようと
すること
なんじゃないのかなーとか思う。

友人の紹介で今こんな本

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
(1991/08)
戸部 良一寺本 義也

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を読んでいるんだけど、それも重ねながら感じることは当たり前ではあるけど

原爆ドームは象徴化された戦争の悲劇に過ぎず、いや、ヒロシマですら象徴化されたものであり
その後ろ側にはもっと多くの出来事があり、悲劇があり、人の交錯があり、葛藤があり
その結果として表層に現れたのがヒロシマであり原爆ドームに過ぎない。
(※第二次世界大戦での日本の死亡者数は320万人、ヒロシマ原爆の被害者は20万人である
 ちなみにアウシュビッツの大量虐殺では600万人の方が命を落とされている)
(というのは、原爆ドームや広島を軽視しているわけではないですよ、決して)


そういうのを考えると、終戦から65年たとうとしている今、次の世代を担う自分たちに必要なのは、
広島を前にふむふむとその悲劇を悲劇として受け止め終わらすのではなく、
No more!と形骸化した言葉を叫びながら記憶の風化を嘆くのではなく、
もう一度包括的に戦争のリアルを、理解し、伝え、議論しようとすることだと考えるわけです。


ヒロシマはきっとそのいいキッカケになるはず。
いや、キッカケにして変わっていかないといけないんだよね!
そんなことを考えながら、帰ったら海外で日本の戦争についてちょっと説明できるくらいの
プレゼンテーションを作ろうと、「帰ったらリスト」が増えるわけですw


やるぞーーー!


==========
ちなみに今は青春18切符を使った中国地方鈍行の旅中。

8月6日~11日まで海士で漁業体験をし
12日は出雲大社を訪れつつ、広島に移動し
13(今日)は平和記念公園、宮島
14日は鳥取に移動し砂丘を見て
15日は大阪にいる後攻の友人と飲んで
16日は久々に王滝村を訪れて
17,18で総合夏合宿に参戦しようという計画です。

2年間味わえない日本の夏、満喫してます!


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コメント
原爆の悲劇を忘れちゃいけない、伝えていこうと言えども私が小学生の時と比べて、原爆への関心が薄れている気がする。
記憶の風化はとても残酷。感覚の麻痺に近いね。悲惨さを伝える生の声が必要。しかし媒体を通すと味気ないものになってしまうように感じる。
それでも人の心を動かせるのは人しかいないはず。そういう観点から最近見たNHKのドキュメントはとても良かったよ。是非見てみて。
2010/08/14(土) 03:09 | URL | kurochisa #-[ 編集]
No title
多分3度は原爆ドームに行ってるけど、【「これを見て一体何を感じていいのかわからない」ということだった。】というのは非常に共感。それでも、運営としてピースキャンドルっていうイベントにいった時に石碑に向けて祈っていた地元の子どもたちがいて、それだけは強く印象に残ってる。
2010/08/14(土) 04:27 | URL | osugi #-[ 編集]
No title
先日はリンクの件、ありがとうございました^^

僕自身8月末に広島に初めて行って来る予定なので、ついコメントしてしまいました。

戦争体験の継承、どうすればいいのか今の僕にはわかりませんが、とにかく自分の足を運び、そこに残るものをまず見ることを始めない分には何もわからないのかな、と思い、今回広島に行くことを決めました。

実際に広島で何かを感じ、それをきっかけに僕も次に移せればいいと思ってます。

まとまりのないコメントになってしまいましたが、残りの夏も楽しんでくださいね^^
2010/08/14(土) 21:07 | URL | Takashi #.vjKhiP6[ 編集]
No title
最近はデジタルアーカイブ化が進んでて、こないだもNHKで白黒映像が一部カラーになって放送されてた。白黒で見る<別世界><遠い昔>っていう感覚がなくなってすごく現実味があった。

広島もそうだけど、最後の一週間の長崎とかソ連の北方領土の侵入は政治目的の攻撃でしかないし、それを正当化するなんて許せないよね!!戦争のこと理解したり伝えていったりする上で、無惨だからダメとか平和平和!とかそんなんじゃなくて、もっと政治とか戦争に至った経緯とか歴史も知った上であのむごさ理解してほしいって思う。
実は広島行ったことないので大口叩けないのですがw卒業までに行きたい><;

でも、私もヒロシマとかだけじゃなくてもっと一市民というか地域に根差した所に焦点を当てた戦争の記憶を残したいって思ってる。そのために来週院試受けてきます!
2010/08/18(水) 13:14 | URL | kiiiiika #-[ 編集]
Re: タイトルなし
kurochisa氏
お久しぶりだね!相変わらず土木女子な夏を送っているのかなw
そうだね。戦争世代から65年が経って確実にその悲劇を体験した人の
絶対数は減ってる。そのなかでどう俺達の世代がそれを受け取っていけるのか。
生の体験は無理にしても主体性を持って、捉えていきたいよね。
「人の心を動かせるのは人しかいないはず」はカナり響いたな!
NHKのドキュメンタリー、是非見てみます。
(もうすこし番組に関する具体的な情報が欲しいけどw)
2010/08/19(木) 11:55 | URL | shooogo #-[ 編集]
Re: No title
すぎちゃん

先日はありがとう!元気そうで(そしてまえよりも痩せることに成功してて)なにより!w
3回も行ったんだね。そういうのって回数じゃないって言うのはわかるけど、ただ原爆ドームに
行くというアクション自体が戦争に対する行動だから、回数行くことにも意味あるような気がしてる。
もっといかないとなー。

ヒロシマの子供たち以外の子供、そしておれらもそうやって臨場感を持って
祈るにはどうしたらいいんだろうね。65年目以降の課題になるんじゃないかと
思ってます。
2010/08/19(木) 11:58 | URL | shooogo #-[ 編集]
Re: No title
うえまつくん

こちらこそリンクありがとうございます!

広島に行くんだね!(ってもう行ってるのかな?)
ヒロシマが戦争の全てではないけど、戦争っていうものを自分の国のもの
果ては自分のものとして考え始めるのに、広島はまたとないキッカケに
なったよ。平和記念公園に行くなら、ついでに

旧日銀後(現在は原爆に関するアートが展示されてた)と
袋町小学校に行くことをおすすめします。平和資料館とは
ちがった面から原爆のリアルを捉えられる気がする。

ブログ読んでるから、もし時間があったらうえまつくんが広島で感じたことが
知りたいな!またシェア出来る時間があるといいけどね。


> 先日はリンクの件、ありがとうございました^^
>
> 僕自身8月末に広島に初めて行って来る予定なので、ついコメントしてしまいました。
>
> 戦争体験の継承、どうすればいいのか今の僕にはわかりませんが、とにかく自分の足を運び、そこに残るものをまず見ることを始めない分には何もわからないのかな、と思い、今回広島に行くことを決めました。
>
> 実際に広島で何かを感じ、それをきっかけに僕も次に移せればいいと思ってます。
>
> まとまりのないコメントになってしまいましたが、残りの夏も楽しんでくださいね^^
2010/08/19(木) 12:09 | URL | shooogo #-[ 編集]
Re: No title
きっか

院試勉強はどうですか?はかどってる?

そうだね、戦争を「昔のもの」にしないことは重要だし、テクノロジーが
それを可能にしているって言うのはすごいことだと思う。カラーでの認識は
より人の体験を「生のもの」に近づけるんだね。あたりまえだけど面白い気づきだわ。

今回広島にいってみて「許せない」の裏にあることをもっと知りたくなった。
アメリカにも原爆に反対した人もいて、ソ連にも侵攻に反対した人がいた。
真珠湾攻撃も南京大虐殺も「許せないこと」だけどそれをせざるを得なくなった時代って
いったいなんだったんだろうね。そこを正確に捉えないといつか再び悲劇が起きるような
きがしちゃいます。

とりあえずは院試を頑張って!wそしてガイアも色々ありそうだけど頑張って!^^
そして卒業までに広島に行ってみてね~!
2010/08/19(木) 12:17 | URL | shooogo #-[ 編集]
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Author:shogooon
青年海外協力隊村落隊員として11年1月よりエルサルバドルで活動中。東京大学農学系大学院を休学。貝養殖という未知と地域開発という漠然の間で、日々自分の無力さを嘆きながら迷走中。

マニラのスラムにホームステイしたり、インドの無電化村行ったり、限界集落で卒論書いたり、エルサルバドルで貝養殖したり。

ユルく楽しく生きる中に洗練された深さを見出したい。


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