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【本】「みんな」のバカ!~無責任になる構造~

「みんな」のバカ! 無責任になる構造 (光文社新書)「みんな」のバカ! 無責任になる構造 (光文社新書)
(2004/06/18)
仲正 昌樹

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久々に新書を読んだけど、やっぱり面白かった!

赤信号、「みんな」で渡れば怖くない
「みんな」やってるのにどうして僕だけ・・・


このようにいろいろな文脈で使われる「みんな」を分析し哲学する本。

没個性が騒がた時代から、一部の「みんな」が尖ろうとし始めた、

そんな今だからこそ読んで面白いと感じたのかもしれないが。

僕自身も「みんな」っていう表現自体があまり好きではなく「みんなと同じ生き方はしたくない」
「尖っていたい」と思って生きている。この本ではそういう意識まで的確に分析していて、うーむむと唸らせる。


そもそも「みんなとは誰なのか?」その問からこの本は始まる。
作者はこの「みんな」という言葉が非常にperformative(※現代思想用語で直接手に表現されている意味合い
とは違うレベルで相手に働きかけをすること)な働きをしていると分析する。

例えば「みんなで決めたんだから・・・」と表現するときに、
いや、自分はどうかと思ったんだけどねっていう意味が含まれたり

例えば「赤信号みんなで渡れば怖くない」と表現するときに
「だから私も大丈夫なんじゃん?」っていう意味が含まれたり

とにかく日常的に使われている「みんな」という言葉は、どこか裏があるんです。


その後「みんな」を西洋思想史的な視点から分析する。
僕は知らなかったんだけど実はルソーとかそのあたりから議論されてきた話題だという。
話題は「みんな」できめる討議的民主主義などにも及び非常にざっくりとではあるがみんな
の歴史を追うことができる流れになっている。ここではメディアの逆選択にも触れられていて
最近「メディア」がホットなじぶんとしては面白く読むことができました。

======================

最終的に議論は「みんな」と「わたし」はいったいどうなっていくのかというところに達していく。
結局みんなが「みんな」として意識し始める時というのはある集団の統率が崩れ始めた時であり
「みんな」ということによりその集団の結びつきを強めよう無意識にしている。しかしその確かめるという
行為自体で自身にその集団の統率が怪しくなってきていることを再確認させてしまう効果を「みんな」
という言葉は持っている。となり

なんだかもうメッタメッタですわ。

(それがまたいいっていう人にはおすすめですが…wあのメタな感じをまとめきった作者は非常に賢いと
感じさせられるます。)

さらに一度「みんな」から別離してしまった経験をした人間は、次の集団では「こんどこそみんなの仲間に
入るんだ」という意識をもつという。そう、そしてこの時点で、「みんな」を意識している時点でもう「みんな」
の仲間ではないし、その集団の「みんな」に成りうることはないとしてこの本は締めくくられる。

=================
全体的に言い過ぎ(行き過ぎ)なところも多々ある(途中でみんなを負うあまり全体主義に陥る危険性まで
言及しているw)けど暇つぶし、頭の体操にはなる本。そしてこの人の論法からいくと、この本を読むことで
否が応にも「みんな」というものを意識してしまい、ある意味「みんな」と金輪際別離することになる本。
そういう意味で結構宗教的といえば宗教的かもしれない。

=================
この本と構造主義の匂いのする本を一緒に読んでいたんだけど、いよいよカオスですw
みんなと一緒でありたくないと思う集団、これもまたみんなと一緒でありたくないと思う「みんな」として
くくることができる。じゃあそこに意識的になった自分はいったいどこへ行ってしまうんだろうか。

「みんな」と一緒になりたくない「みんな」をも客観視する自分、
さらに同様に客観視する人がいればそれの人また「みんな」を形成するんだろうか。


別にそんな分類どうでもえーーやん!っていってしまえばそれまでだけど、考えれば考えるほど
深みにはまっていきそうな、そしてこういうのは結構好きだったりしそうな話題です。
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shogooon

Author:shogooon
青年海外協力隊村落隊員として11年1月よりエルサルバドルで活動中。東京大学農学系大学院を休学。貝養殖という未知と地域開発という漠然の間で、日々自分の無力さを嘆きながら迷走中。

マニラのスラムにホームステイしたり、インドの無電化村行ったり、限界集落で卒論書いたり、エルサルバドルで貝養殖したり。

ユルく楽しく生きる中に洗練された深さを見出したい。


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