思った事を書く,書きたい事を書く。それがきっと将来の価値になる。2011年1月~2013年1月まで青年海外協力隊としてエルサルバドルで活動中!

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援助のあり方を考える

昨日はどうやらROOM to READという社会企業の大ボスであるジョンウッドの講演会が

あったようだ。この社会企業はかの「奇跡体験 アンビリバボー」でも紹介された経歴を持ち、

"社会起業ブーム"と呼ばれる現代の中でも間違えなく成功例として一際輝きを持った団体とされてる。


僕自身は、実際に講演会には行けずずっとtwitterの#johntalkを追って中継を読んでいた。

そしてHP(上記)も読んだりしていたのだがその中で感じた違和感を少しまとめておく。
予めいいわけ(?)をしておくと僕はこの団体の掲げている
途上国教育のために地域の人と図書館/図書室/学校を作ります!

っていう理念は素晴らしいと思っているし、僕みたいな一介の学生、しかも特に何も動いてない
が批判できるような活動じゃないと思ってます。以降批判的になるのでこのことはいらぬ誤解を
招かぬためにも予めここで断言しておく必要があると考えてます。

================

◇目的意識とそのプロモーション

まず僕が気にかかるのは途上国に図書館などを作ろう!っていう売り方である。

途上国教育のために図書館をつくる、これはすなわち子どもに教育の機会を与え貧困脱出への
道をつくるということであろう。それならどうして「子どもに教育の機会を与える」ってのを
前面に出さないんだろうか。

いきなり結論から言うと個人的には
図書館などハードインフラで見栄を張ったプロモーションの仕方が非常に気に入らない。
例え同じことを言っていても子どもとかそういう顔が見える人間レベルまで落として
プロモーションをすべきだと思う。


もちろん90年代の開発援助の論調通り、箱モノ支援よりも大事なものあんじゃない
かっていう立場もある。(でもこの場合多分想像だけど図書館も大事だからあえてここには
深入りしない)でもそれ以上に、ボランティア慣れしていない日本人が、
俺たちの援助で図書館立てちゃったーすげーー!!」ってなることが不安である。

たぶん最初は「途上国の子供に本が読んでほしい」という意識でこのような活動に参加するんだろう。
でもこのようなプロモーションの中で活動して行くうちに、慣れていない日本人の目的意識は
確実にずれを起こす。その確信が僕の中にある。絶対に日本人の功績意識はいつの間にか
「図書館を建てて100人を幸せにした」から「100軒図書館を建ててやった」という意味不明な
方向に進む。そんなに図書館が建てたいなら俺んちの横に建ててくれと言いたい。

そしてそう思っていたら予想通り、今日色んな人のブログや記事で、予想通りのテンションで
「図書館建てちゃった事実」が語られていた。はぁなんだそれ…。


顔の見えない援助が、自分スゴイのオナニーに変換されてる。


僕はインドのツアーを組む時も、とにかく「人の顔」「顔の見える支援」を意識したいという
気持ちが強かった。そうじゃなきゃ長続きしないだろうし、「幸せ」の追求にもならない気が
したから。結果的に、現地から生の声を拾ってきてTERIの方とシェアできたり、日本でうちの
NPOの事を考えてくれる大人に「人の顔・声」を疑似的にでも/少しでも届けることができた。

図書館を建てる事に満足した人々はどこへ行くんだろう。
人の顔を追求してくれる人が出てくるんだろうか。いや、でないだろう。
これでいいのか?図書館はどれくらい役に立ってる?それを考える人が出るのか?きっとでない。
もうちょっと売り方・アウトプットの表現方法を変えるだけでちょっとは変わるはずなのに。


=====================

◇カネヲクレ

そして昨日の講演内容。あれは本当に一体何だったんだ?

#johntalkを見る限り序盤は背景説明。世界にいかに多くの貧困に苦しむ・教育を受けられない子ども
がいるか。など等。ここはまぁわかる。しかも比較的ためになるしジョンだからこその、インパクトの
ある講演になったんじゃないかと思う。

しかし後半になるにつれ「サポートしてくれ」「金出してくれ」攻撃に移り変わる。
以下引用

RtRは,ファンドレイジングの活動を通じて,資金を集めています.個人の寄付をお願いするとともに,
法人の貢献も求めています.日本の大手企業やグローバルの大手企業からも多くの資金の提供をいただい
ています

個人に募集するとともに、大きなローカルの企業に協賛いただく努力もしています。
世界42のRTRチャプターはここ日本においては、東京と大阪の二つがあります。
予算の3分の1がこうした支援でまかなわれています。

世界42のチャプター。日本は東京と大阪。予算の③分の一が寄付。関西の人いる?
大阪の人にも紹介してほしい。横浜や北海道など日本全国でチャプター設立をしたい。
東京チャプターは世界で3位。ロンドンが一位、香港が二位、

みなさんは何ができるか.まずは,Room to ReadのBeers for Booksのイベントに参加する.
ビールを1杯飲む毎に100円が寄付されるイベント.このイベントを通じて3万冊の本を提供できました.


===
と続く。TLを見ながら僕は思わずおいおいと笑ってしまった。
もちろん社会的な活動をする時におカネが必要なのはよくわかる。そこは否定しない。
RTRはボランティア団体じゃなくて社会企業なのだから。でもこんな他の国のチャプターと比べて、
競争心から寄付をあおるようなゲスなやり方しかできなかったんだろうか。
最後には滝川クリステルもゲスト出演して、ヤクの人形かなんかの宣伝をしていったようだし…。
実際に僕の友人で参加した人も「少し怖かった」という印象を受けたという。


っていうか皆さんには何ができるか→beer4booksに参加するっておかしいやろ!どんな選択肢やねん!w
================

◇社会起業という宗教の中で

以上のような僕が「おかしい」と突っ込みを入れたくなるようなイベントが平然と受け入れられ、
そして賞賛されている。こんな状況って危ないんじゃないかと思う。ってか確実に危ない。

巷で社会起業がもてはやされ、ジョンウッドなんてその絶好の成功例、もはやみんなの憧れの的☆
そんな日本人的ブームの暴走に恐れすら感じる。もう社会起業は宗教の領域に達している。

その辺の「怪しい宗教」とされるものとこのような活動の違いは何か?
人を幸せにすること?利己的でないこと?なんなんだろう?
人を幸せにすることとしたらほとんどの宗教で、その信者は進行している限り幸せを手にしているだろう。
利己的でないこととするなら、承認欲求とかそこまで踏み込むと一体どうなの?っていう議論ができる。

個人的にはただの規模とか社会的ブームだけの違いな気がしてならない。
きっと理念的な部分はそれほど変わらないんだろう。(まぁこれは宗教・社会起業に関わらずだが)

そんななかで、おそらく将来を担うであろうactivistと呼ばれる層の人たちが、社会起業というブームに
振り回されて盲目的に暴走するということを強く懸念する。まぁもしかしたらそのようにブームに乗り
成功する事がactivist達の幸せなのかもしれないけど、(そもそもactivistってなんやねんw)

少なくとも自分はそうありたくないと思う。

自分の理念、哲学に基づいて地道にできる事/すべき事を把握して行き、
潮流に流されない選択をすることがたぶん自分の幸せと信じているから。



========================
そんなことを考えさせられる講演でした。

も、もしやこう考える事までジョンウッド氏によって計算されていたとしたら・・・これはもう脱帽ですw
さらに、寄付はいや?じゃぁ偉そうにこれをかいたお前は何をするんだい?と言われた時に、
何もできない自分がひたすら悔しいのも事実。ストップしているよりは何らかのアクションを起こした方が
そりゃいいし説得力があるに決まっている。あたしゃなんもしてないよ。いつまでたっても「これからの男」汗
せめて僕ができうることとしたら、「自分が何をするか考える事」「学生という身分だから研究をしっかり
やること」とかになるんだろうか。説得力ないねこりゃw


そして最後にもっかい付け加えとくと、「教育の充実で途上国の子供を救おう!」っていう試みは最高にcool!
この理念を頭に焼き付けて、この理念のためにする寄付であれば僕は間違えなく立派なものだと思います。
そういう意味で、世間に対して寄付のハードルを下げたRoom to Readはやっぱりスゴイ団体なんですよ!

ということを付け加えて今日の記事はおっしまーい!
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2009/12/03(木) 00:39 | | #[ 編集]
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shogooon

Author:shogooon
青年海外協力隊村落隊員として11年1月よりエルサルバドルで活動中。東京大学農学系大学院を休学。貝養殖という未知と地域開発という漠然の間で、日々自分の無力さを嘆きながら迷走中。

マニラのスラムにホームステイしたり、インドの無電化村行ったり、限界集落で卒論書いたり、エルサルバドルで貝養殖したり。

ユルく楽しく生きる中に洗練された深さを見出したい。


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