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【本】まなざしの地獄

まなざしの地獄まなざしの地獄
(2008/11/07)
見田 宗介

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文章構造は難しく何回もリテイクしながら読んだけど比較的興味深くよめた。
解説は大澤真幸が担当していて、現代における少年犯罪、「酒鬼薔薇聖斗」事件や
秋葉原連続通り魔のKなどとの比較もされていて面白い。

20世紀を代表する少年犯罪である高度成長期の日本でおきた「連続射殺事件」の犯人N.Nに注目
した本。あの犯罪の背景であった社会構造とのそのなかに生きるN.Nの心情を解き明かしていく。

田舎の象徴である青森から集団就職のため(彼にとって)希望に満ちた東京に出てくる。
しかし東京でも結局田舎者という他人からのまなざしを受けそれに苦しむ。
結果少年は自らの故郷というアイデンティティーも、集団就職する者=金の卵としての
アイデンティティーも失い空白のアイデンティティーに生きることを強いられる。
最終的に自らの存在意義を「殺人」によって確認していく。悪による存在確認。

まなざしとはおそらく「ラべリング」のことであろう。
そういう意味ではまなざしは現代社会にも確実に存在している。
私たちは東大生として世間からまなざしを受け(=レッテルを張られ)そのように行動することを
半ば強いられる、または無意識のうちにそれにふさわしく行動している。そして飲みや遊びの席で
はっちゃけ、壊れ、いわゆる東大生っぽくない行動をとるのは実は自己の表相を演技すること
よって『他者のまなざしを操作しようと試み』ていると解釈できる。このような意味で私たちはN.Nに
大差ないという事が出来る。ただしN.Nはそのまなざしによって下層階級に閉じ込められ続け
「地獄」を経験したのに対し、東大生はある意味、人から尊敬され、まなざしの正の作用を受け
ているとも考えられる。
まなざしはその質によって人に良くも悪くも作用を及ぼすと考えられる。


また塾講師をしていても、生徒が学習に対してやる気を出さない場合というのはえてして母親が
「お前は勉強できないから」と言っているケースが非常に多い。すなわち子供は母親からの
「お前は馬鹿だ」というまなざしに規定され学習意欲を失い、本当に勉強ができなくなっていくの
だろう。ただし母親も実はまなざしの被害者であることも忘れてはいけない。彼女たちは父親(夫)
からの「子供が勉強できないのは家庭にいるお前のせいだ」というまなざしに恒にさらされながら
生活していると考えられるからだ。父親もおそらくは世間体のまなざしを浴びているに違いない。

このように社会は何層ものまなざしのループのもとに成り立っており、
その終わりなき連鎖の様相は悪く捉えればまさしく地獄なのかもしれない。





mixiのレビューに比べてなんという真面目な考察ww
コピペじゃつまらないんでこっちにはには卒論用ブックレビューから引用・修正して載せていきます◎
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shogooon

Author:shogooon
青年海外協力隊村落隊員として11年1月よりエルサルバドルで活動中。東京大学農学系大学院を休学。貝養殖という未知と地域開発という漠然の間で、日々自分の無力さを嘆きながら迷走中。

マニラのスラムにホームステイしたり、インドの無電化村行ったり、限界集落で卒論書いたり、エルサルバドルで貝養殖したり。

ユルく楽しく生きる中に洗練された深さを見出したい。


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